フラットを出て1分でアフリカンショップ。いつも、アフリカ系の男性が輪になってたむろっていたり、ベンチに座って日がなボーっとしていたりする。きっと、元難民か移民だろうなと。でも、面と向かって「あなた方は元難民ですか?」と聞くのは気が引けた。センシティブな問題だけに。
しかし、これまで移民難民問題を客観視する人や、受け入れ側の話は聞くことができていたが、その主体である難民から話を聞くことができていない。ベルリンで繋がった方に、元シリア人の男性を紹介していただいているが、ひとりの声だけでなく、もっと多様な声が欲しい。
一人の男性が木製のベンチに腰掛けていた。勇気を持って、且つ、相手の尊厳を最大限守ることを自分に言い聞かせながら話しかけた。
質問があるのですが。もし答えたくないなら、答える必要はありません。また、どんな答えも否定しませんと前置きした。
彼は「余り英語は得意でないけど」と言いながら応じてくれた。
「あなたは元難民ですか?」
「そうだ」
「どこからここに来ましたか?」
「イタリア、リビア、いやソマリア」
「もしかしてランペドゥーザ島からイタリアに行って、ドイツに来たのですか」
「そう」
「この前、ランペドゥーザ島に行ってきました。もしよければ、あなたにインタビューしたいのですが」
「いいですよ。でも今日はだめ。質問を見て、答えを書いてこないと英語で答えられない」
その、つたなさというか素朴なところがいいんだけどと言ったが、来週の月曜日まで待ってくれと言われた。名刺と電話番号を渡して、必ず連絡をくださいと言った。
聞きにくいことを聞けたこと。それに応じてくれた人がいたことに感謝した。信じて連絡を待ちたいと思う。
しかし、これまで移民難民問題を客観視する人や、受け入れ側の話は聞くことができていたが、その主体である難民から話を聞くことができていない。ベルリンで繋がった方に、元シリア人の男性を紹介していただいているが、ひとりの声だけでなく、もっと多様な声が欲しい。
一人の男性が木製のベンチに腰掛けていた。勇気を持って、且つ、相手の尊厳を最大限守ることを自分に言い聞かせながら話しかけた。
質問があるのですが。もし答えたくないなら、答える必要はありません。また、どんな答えも否定しませんと前置きした。
彼は「余り英語は得意でないけど」と言いながら応じてくれた。
「あなたは元難民ですか?」
「そうだ」
「どこからここに来ましたか?」
「イタリア、リビア、いやソマリア」
「もしかしてランペドゥーザ島からイタリアに行って、ドイツに来たのですか」
「そう」
「この前、ランペドゥーザ島に行ってきました。もしよければ、あなたにインタビューしたいのですが」
「いいですよ。でも今日はだめ。質問を見て、答えを書いてこないと英語で答えられない」
その、つたなさというか素朴なところがいいんだけどと言ったが、来週の月曜日まで待ってくれと言われた。名刺と電話番号を渡して、必ず連絡をくださいと言った。
聞きにくいことを聞けたこと。それに応じてくれた人がいたことに感謝した。信じて連絡を待ちたいと思う。