2019年6月8日土曜日

ベルリンでの撮影場所はブランデンブルグ門

撮影場所の選定でベルリン市内を3か所めぐった。午前中にあらかじめ購入しておいた1週間乗り放題パスで。

撮影場所として候補に挙がっていたのは「イーストサイドギャラリー」「アレキサンダー広場」「ブランデンブルグ門」。この順番に回っていった。人通り、トイレ、警察やガードマンから何も言われなさそうなことが基準。

イーストサイドギャラリーはベルリンの壁を一部残したもの。有名な壁画や個人的に好きな作品があって、何度見ても飽きがこない。だが、壁をバックに写真を撮る人が多くて、場所を陣取っての撮影は迷惑そうだなあ。あと、壁が2キロにも及ぶので人が分散。トイレは近くのホテルの従業員が「どうぞ使ってください」とのことだったが却下。

アレキサンダー広場は雑然とし過ぎ。警察官に「ここが本当にアレキサンダープラッツなのか?」と聞くと「もう一か所、あの高い塔の下あたりもアレキサンダープラッツかな」と言われる。で、歩いていくと塔の下の公園は工事中。却下。

ブランデンブルグ門への道すがら、大聖堂や首相官邸、美術館のような場所もあったがトイレがないので却下。

で、ブランデンブルグ門行きのバスを探して街を歩く。100番線が直接乗り入れるらしい。しかし、待てど暮らせどバスはやって来ない。電光掲示板にはあと2分と出ているのに。ずっとそのまんま。しばらくすると200番線がやってきた。もしかしたら門に行くんじゃないかと思って、運転手に聞いたが「100番100番」と、どっかのCMよろしく言われてしまった。いつの間にか電光掲示板は「遅れてます」との表示に切り替わっていた。15分ほどすると突然100番線がやってきた。乗り込んで見渡すと席が結構空いている。座る。ほっとする。が、次の駅でご高齢のお二人が乗り込んできた。席を譲る。イタリアとかスペインとかではこんなシーンで、普通に席を譲るシーンが見られたが、移民を中心に知らんぷり。ベルリンはどこに行っても国際色豊か。だが、一方で負の側面も多いんだろうな。

ブランデンブルグ門に到着。遠くに門が見える。歩いて近づいていくと「市民トイレ」があった。50セントで使えるらしい。もよおしているわけではなかったが、試しに使ってみようと小銭を突っ込んだ。だが、うんともすんとも言わない。おいおいなんだこりゃ?ドイツ語の刻んであるボタンを、ありったけ押したが何も変化なし。で、トイレを揺さぶってみた。すると、硬貨を入れる部分が開いてしまった。中にたまった硬貨が丸見え・・・。ちゃんと閉めてなかったな。カフェから様子を見ていたおじさんが「お金入れたんだろ?自分の分は取り返せよ」って言ってくれたので50セントとってカフェの皆さんに見せて、じゃあねとその場を去った。ちょっと焦った。門に近づくと、周辺には店が立ち並び、トイレも使ってよい感じ。木陰のベンチもあって撮影はしやすそうだ。ただし、旧東側に限ってのこと。西側は撮影しにくそうだった。

撮影場所はブランデンブルグ門東側に決定。で、帰ろうとした。駅で迷う。地下鉄なのか何なのか。SなのかUなのかそれとも他の何かなのか。聞いても大体の事しかわからないと言われ駅で右往左往。やっとこさS23の止まるホームを見つけた。駅員さんによると「ここから出発する列車はゲズントブルンネン駅に止まるよ」と。で、来た列車に乗り込んだ。んが、ポツダム広場駅の次の駅の表示が違う。すぐに降りて、ホームにいる人に聞く。「ゲズントブルンネン駅に行く列車はどのホームですか?」と。ちなみに、ベルリンはかなりの確率で英語が通じる。「向こう側のホームの反対側の列車は必ずその駅に行くよ」と言いながら、近くの女性にも確認をしてくださった。「間違いない」と。

やっと目的駅へ到着。後は地下鉄U8に乗って一駅でパンクストリート駅だ。と思ったが、今度は8番に行くがどう見ても鉄道。地下鉄駅はどこにあるのだ?駅をさまよってやっとU8を見つける。ほっとする。これで帰り着ける。

パンクストリート駅から地上に出ると、地元に帰ってきた気がした。この辺は人種のるつぼ。で、近所のインド系ショップでうろうろしていたら、店主が近寄ってきて「どうしたんだ?」と。「トイレットペーパー探してんだよね」と言ったら「400mひたすら右に進め。絶対にある」と。信じて進んだ。たどり着いたのは、ベルリンで見た最大のスーパーマーケット。安い!しかも安いワインもあった。6ユーロもするワインを料理に使うのはどうも気が引けたのでほっとする。ちなみに2ユーロ。シャルドネの若いやつ。ビールなんか一瓶40セント。2本買った。トイレットペーパーもゲットして帰宅。

帰り着くや否やビール一瓶一気飲みして、親子丼を作った。醤油で作る親子丼は最高だった。カナダで頂いた海苔をまぶして頂いた。日本食恋しさが消えた。

写真は西側から臨んだブランデンブルグ門。