2019年5月31日金曜日

でも?

ランペドゥーザ島を離れる時が来た。7時には起きて、ホストの息子さんダニと、娘さんのダイアナにお別れを言った。ご主人のステファノさんはあっという間に仕事に行ってしまい挨拶できなかった。残念だ。これまで7か国8か所をまわったが、こんなに後ろ髪をひかれる場所があったろうか。バスで空港まで行こうと思っていたが、ステファノさんを送ったアンナさんが帰ってきて、空港まで送ってくださるという。お言葉に甘えることにする。島民の多くがフレンドリーで親切。おまけに美しいビーチに透き通った海、どこまでも青い空、美味しい魚(結局食べなかった・・・)があれば、きっとみんなこの島に恋をする。名残惜しさと、ご主人にご挨拶できなかったことを伝えると、ご主人の仕事先まで寄ってくださった。お陰でご挨拶ができた。「また来年ね」と。笑いながら、来年かどうかは分からないけど、必ずまた来ますと。

空港についた。なんだか寂しい。アンナさんにお礼を言ってお別れ。さようならランペドゥーザ島。必ずまたきます。

チェックインはのんびり。使用機体は搭乗時刻を過ぎて到着したものの、まるでバスのように「はいはい乗った乗った」みたいな感じ。結局、遅れなし。1時間半ほどのフライトはあっという間。ローマの天候が悪く着陸時に多少揺れたが無事到着。

グーグルマップであらかじめ、空港から鈍行列車に乗ってテルミニ駅まで行って、地下鉄に乗り換え。Bライン2駅で降りる。歩いて300メートルで目的地。頭に叩き込んでいた。ところが、鈍行列車が街の中心部に入り、そろそろテルミニ駅だという頃に、どうも見たことのない駅に列車が止まった。なんだここは?心配になって隣の乗客に聞くも、イタリア語しか通じない。離れた席で聴いてくださっていた男性が、これはテルミニには行かない。一駅戻って地下鉄に乗ると良いと教えてくださった。反対のホームに行くとすぐに列車が来た。飛び乗ると車掌さんがいた。「地下鉄のテルミニ駅には次の駅が近いのですか?」「その次の駅も結構近いけど、多分、次の駅」と。そうこうしていると到着を待っているホストからの電話が鳴る。17時ごろ到着だと言っていたのだ。列車を間違えたので、多分18時ぐらいになると伝えると、返事が返ってきたが、荷物を担いで降りなきゃいけないし、騒々しいので「ごめん。聞き取りにくいから近くについたら電話する」と言って切った。

で、ホームに出ると、これまた超大粒の雨が叩きつけるように降ってきた。愕然とする。つか、ここはいったい何駅で、最寄りの地下鉄の駅はどこにあるのか。携帯を出すもマップが使えない。でたー。肝心な時にこの携帯使えないんだよなあ。さて、道を聞くにも英語を喋ることができる人を探すのに一苦労。で、この人行けそうだという人に聞くとビンゴ。「一駅戻るか、目の前の道を300メートルぐらい行けば地下鉄の駅があるよ」と。人に道を聞いてロクな目にあったことがないのだが。雨が小降りになったのを見計らって、彼を信じて進む。500メートルぐらい進むと地下鉄の駅があった。信じてよかった。小雨もほぼ上がるが、30キロ超えの荷物を背負っての移動は堪える。汗だく。地下鉄に乗っちまえばこちらのものだと思ったが、テルミニ駅でBラインに乗り換えてホームで待っていると、満員電車がやってきた。でた・・・この列車にこの「亀のような姿」で乗り込むのか・・・。二駅だから頑張ろう。汗が目に入って痛い。また、荷物の重さで腕がうっ血してしびれてきた。

やっとの思いでフラットの最寄り駅までたどり着き、マップを見ながら300メートルほど歩いた。ここだ。やっと電話できる。で、電話をしようとすると携帯の電池が終了。何だ、このタイミングの悪さ。バッテリーで充電し直してもダメ。仕方がないので、近くにいた女性に事情を話して、ホストに電話してもらった。やっと連絡が取れ「遅くなってごめんなさい。今着きました」というと「すぐいくからそこで待ってて」と。女性にたくさんお礼を言って見送った。程なく、青年がやってきて、やっと入室。

もうぐったり・・・。こんなに疲れたチェックインってなかったよなあ・・・。で、設備の案内をしてもらったら、何と「ガスコンロが使えない」という。なんじゃそりゃあ。てか、すげー困る。直してよというと「業者がなかなか来ないんだよね。でも電子レンジは使えるよ」と。でも、じゃない!自炊で食費を削っている我々にとっては大問題。

で、かおりが言う。「私、前、電子レンジだけでパスタ作ったことがあるよ」何ですと?グーグル先生に聞くと、どうやら電子レンジで米がたけて、煮物ができて、挙句の果てに揚げ物までできるらしいと。よっしゃ。電子レンジで調理だ。トマトとジャガイモの煮込みとタイ米を炊いて晩御飯とした。できるじゃないか。電子レンジ。

しかし疲れた。もう力尽きる寸前だと思っていたら、突然、部屋のライトが切れた・・・。もう寝よう・・・。

画像はフラット(マンション)の窓から見える景色。これで夜の8時です。