ランペドゥーザ島のメインストリート、ローマ通りで撮影をしようと計画している。この島で活動できるのも実質2日間。これまで、難民船の取材やインタビューの下準備に追われていたが、だいたいそれも終わった。イタリア語のボードを作って撮影に臨もうと。
ただ、勝手は全く分からない。通りでの撮影は誰に許可をとればいいのか。公衆トイレは全くない。なので必然的にどこかのお店のトイレを借りるしかない。コンビニや普通の商店にはトイレがないことが多い。
仕方がないので、バーのオープンテラスの端に陣取り、飲みのと軽食をお願いしてトイレを確保。その後、テラス席での撮影許可をとりつけようとしたが、お店のスタッフにうまく伝わらない。たまたまお店に、元イタリア外交官だったというおじいさまがいらして、通訳をお願いした。娘さんが日本にしばらく滞在していて日本語も少しだけ喋ることができるという。で、活動内容の説明をして、店のテラス席での撮影許可の交渉をしてほしいとお願いした。
一通り聞いた後「そもそも、撮影許可なんかいらないよ。好きにやったらいい」とニッコリ。で、その後、リタイヤ後にここに移住してきたんだ。明日の朝だったら、島の観光に連れて行ってあげられるけどと。いやいや、観光はしましたよ。結構ですよと断るも「じゃあ、僕にできることは?」と「撮影に協力してほしいんですけど」「写真に写られるのは苦手なんだ」そうですか、じゃあ仕方ありませんね。と、そこから「で、僕が協力できることは?」と「いや、これで十分です」と言うと「明日、朝9時半から島内観光に連れて行ってあげられるけど」と。最初は自分の英語がうまく通じていないのかと思っていたが、どうやら違うらしい。このループを4回繰り返してやっと自分の席に帰ることができた。
この島の持つ独特の緩さに、安心して撮影を始める。いったいどんな反応なのだろうと始めた撮影は思いのほか手ごたえがあった。所謂、冷たい目線がなかったのだ。「チャオ」と声かけするとニッコリ微笑んで、とりあえずボードを読んでくださる。中にはサムアップをして通り過ぎていく人も。しばらくすると、怒涛の撮影ラッシュがやってきた。一人撮影が始まると、物珍しさからか通行人がボードを見て「私も私も」と協力してくださる。初の体験だった。同じテラス席に座っていたお客様も、最初は「何やってんだ?」という感じだったが、活動の意図が分かり始めると、向こうから声をかけてくださり撮影に協力してくださった。
あたたかい島の雰囲気に感謝しながらの時間は、あっという間に過ぎた。最終バスは9時。15分前に撮影道具をたたみ、お会計をした。ちょっと高くついたが、トイレも確保できて26名23枚の撮影ができた。この島で撮影できた枚数は合計27枚。
インタビューの時間次第だが、今日もメインストリートに撮影に行く予定。そして、明日、ローマに戻る。ちょっと後ろ髪をひかれる居心地のよさだった。
写真はホストのステファノさんの娘さんと私。自宅前での撮影の様子。
ただ、勝手は全く分からない。通りでの撮影は誰に許可をとればいいのか。公衆トイレは全くない。なので必然的にどこかのお店のトイレを借りるしかない。コンビニや普通の商店にはトイレがないことが多い。
仕方がないので、バーのオープンテラスの端に陣取り、飲みのと軽食をお願いしてトイレを確保。その後、テラス席での撮影許可をとりつけようとしたが、お店のスタッフにうまく伝わらない。たまたまお店に、元イタリア外交官だったというおじいさまがいらして、通訳をお願いした。娘さんが日本にしばらく滞在していて日本語も少しだけ喋ることができるという。で、活動内容の説明をして、店のテラス席での撮影許可の交渉をしてほしいとお願いした。
一通り聞いた後「そもそも、撮影許可なんかいらないよ。好きにやったらいい」とニッコリ。で、その後、リタイヤ後にここに移住してきたんだ。明日の朝だったら、島の観光に連れて行ってあげられるけどと。いやいや、観光はしましたよ。結構ですよと断るも「じゃあ、僕にできることは?」と「撮影に協力してほしいんですけど」「写真に写られるのは苦手なんだ」そうですか、じゃあ仕方ありませんね。と、そこから「で、僕が協力できることは?」と「いや、これで十分です」と言うと「明日、朝9時半から島内観光に連れて行ってあげられるけど」と。最初は自分の英語がうまく通じていないのかと思っていたが、どうやら違うらしい。このループを4回繰り返してやっと自分の席に帰ることができた。
この島の持つ独特の緩さに、安心して撮影を始める。いったいどんな反応なのだろうと始めた撮影は思いのほか手ごたえがあった。所謂、冷たい目線がなかったのだ。「チャオ」と声かけするとニッコリ微笑んで、とりあえずボードを読んでくださる。中にはサムアップをして通り過ぎていく人も。しばらくすると、怒涛の撮影ラッシュがやってきた。一人撮影が始まると、物珍しさからか通行人がボードを見て「私も私も」と協力してくださる。初の体験だった。同じテラス席に座っていたお客様も、最初は「何やってんだ?」という感じだったが、活動の意図が分かり始めると、向こうから声をかけてくださり撮影に協力してくださった。
あたたかい島の雰囲気に感謝しながらの時間は、あっという間に過ぎた。最終バスは9時。15分前に撮影道具をたたみ、お会計をした。ちょっと高くついたが、トイレも確保できて26名23枚の撮影ができた。この島で撮影できた枚数は合計27枚。
インタビューの時間次第だが、今日もメインストリートに撮影に行く予定。そして、明日、ローマに戻る。ちょっと後ろ髪をひかれる居心地のよさだった。
写真はホストのステファノさんの娘さんと私。自宅前での撮影の様子。