フラット(アパート)から1時間30分ぐらいでバチカンに到着した。サンピエトロ広場のど真ん中は、記念写真撮影をする人でごったがえしていて、人の流れがない。広場から地下鉄の駅に通じる人が動くエリアに陣取り撮影をすることにした。目の前のお店にはトイレもあるし安心だ。
今日の撮影は警察や警備員に追い出されないか確認するのがメイン。バスキンも物乞いもいないので、ここでこんなことやっていいのか分からないからだ。やってみて、追い出されるまでがんばるか。
荷物をフェンスにバイク用のロックで縛りつけ、セッティングをして撮影開始。警備員は我々を完全にスルー。目もくれない。しばらくすると、地元の方2人が通り過ぎながらボードを読んでくれた。声をかけると「どういうこと?」と。一通り説明すると「なるほど。ストップモーションね。面白いね」と協力を頂けることになった。バチカンの記念すべき一枚目を撮影して、お連れ様にもお願いして2枚。お見送りしながら、何だかすごくほっとする。しばらくするとパトカーが2台目の前に止まりこっちを凝視。ちょっとやばいかなと思いつつ、ボードをパトカーに向けて見せた。怪しくないですよーという雰囲気を出しつつ。4人でなにやら話し合っていたが、そのまま行ってしまった。どうやら排除の可能性はないらしい。そこからじゃんじゃん声をかけた。観光客が多いので英語でいった。
どうやら隣の柱のたもとで寝泊りをしているらしい人が興味深そうに近づいてきた。彼はドイツから徒歩できたらしく、あまり英語がわからないという。するとご友人が英語がわかるという。で、話しかけて通訳をお願いした。彼もドイツ人らい。で、協力していただけることになったのだが、ここで、その友人がひとこと。
「僕、キリストだから」
目を丸くしていると「俺頭おかしいから。ここで死ぬために歩いてここまで来たんだ」と。「頭がおかしいかどうかは、写真撮影には何も関係ないですよ。あなたが考えることを私は否定しません」というと「わかった」と、ひらりと柵を超えてきた。撮影を終え、名刺を渡すと「僕には何も連絡手段がないからいらない。それに、もうすぐここで死ぬから」と。もう一方が「僕はもらうよー」と。ダンケシェンと言って握手しした。
それから3人の撮影協力を頂き、自称キリストの方とそのご友人に、帰宅前のご挨拶をした。「1週間後に、またここに帰ってきます」。するとご友人は「僕はもう帰るんだ。元気でね」と。自称キリストの方は「1週間後ね。僕はここで死んでいるよ」と。「分かりました。兎に角、1週間後にここに帰ってきますから。できたらまた会いましょう」というと「またね」と。
短時間だったが撮れ高6枚。しかも警察にも排除されなかった。かなりほっとして自宅に向かった。案の定、満員電車。スリに気を付けながらの移動も気を遣う。ローマのスリは凄腕らしいし。
明日はランペトゥーザ島。移民難民問題で揺れると同時に観光地でもあるらしい。そのギャップを、うまく取材できたらいいなと思っているが・・・全く伝手はない。
写真はサンピエトロ広場で協力を待つ私。
今日の撮影は警察や警備員に追い出されないか確認するのがメイン。バスキンも物乞いもいないので、ここでこんなことやっていいのか分からないからだ。やってみて、追い出されるまでがんばるか。
荷物をフェンスにバイク用のロックで縛りつけ、セッティングをして撮影開始。警備員は我々を完全にスルー。目もくれない。しばらくすると、地元の方2人が通り過ぎながらボードを読んでくれた。声をかけると「どういうこと?」と。一通り説明すると「なるほど。ストップモーションね。面白いね」と協力を頂けることになった。バチカンの記念すべき一枚目を撮影して、お連れ様にもお願いして2枚。お見送りしながら、何だかすごくほっとする。しばらくするとパトカーが2台目の前に止まりこっちを凝視。ちょっとやばいかなと思いつつ、ボードをパトカーに向けて見せた。怪しくないですよーという雰囲気を出しつつ。4人でなにやら話し合っていたが、そのまま行ってしまった。どうやら排除の可能性はないらしい。そこからじゃんじゃん声をかけた。観光客が多いので英語でいった。
どうやら隣の柱のたもとで寝泊りをしているらしい人が興味深そうに近づいてきた。彼はドイツから徒歩できたらしく、あまり英語がわからないという。するとご友人が英語がわかるという。で、話しかけて通訳をお願いした。彼もドイツ人らい。で、協力していただけることになったのだが、ここで、その友人がひとこと。
「僕、キリストだから」
目を丸くしていると「俺頭おかしいから。ここで死ぬために歩いてここまで来たんだ」と。「頭がおかしいかどうかは、写真撮影には何も関係ないですよ。あなたが考えることを私は否定しません」というと「わかった」と、ひらりと柵を超えてきた。撮影を終え、名刺を渡すと「僕には何も連絡手段がないからいらない。それに、もうすぐここで死ぬから」と。もう一方が「僕はもらうよー」と。ダンケシェンと言って握手しした。
それから3人の撮影協力を頂き、自称キリストの方とそのご友人に、帰宅前のご挨拶をした。「1週間後に、またここに帰ってきます」。するとご友人は「僕はもう帰るんだ。元気でね」と。自称キリストの方は「1週間後ね。僕はここで死んでいるよ」と。「分かりました。兎に角、1週間後にここに帰ってきますから。できたらまた会いましょう」というと「またね」と。
短時間だったが撮れ高6枚。しかも警察にも排除されなかった。かなりほっとして自宅に向かった。案の定、満員電車。スリに気を付けながらの移動も気を遣う。ローマのスリは凄腕らしいし。
明日はランペトゥーザ島。移民難民問題で揺れると同時に観光地でもあるらしい。そのギャップを、うまく取材できたらいいなと思っているが・・・全く伝手はない。
写真はサンピエトロ広場で協力を待つ私。