2019年5月7日火曜日

332枚と1匹

もうパンに飽き飽きしていた。体調は良いけど米を食わないと気力が沸かない(言い訳)。かおりに「今晩の夕食は肉じゃがと米!」と宣言して、ホットサンドを作って食って撮影に出かけた。昨日よりましだが人通りはまばら。でも人が全くいないわけじゃない。やるぞ!

スペイン語のパネルを出すが、殆どの人は素通り。もしかしたら英語のパネルのほうがいいのではと思い、英語のパネルに切り替える。どうやら正解。パネルを凝視する人が増えたのだ。分かりやすいとかえってダメなのかもしれない。
撮影協力者は英語を喋ることができる若い人が中心。こちらを見た瞬間に「お時間ありませんか」とすかさず畳みかける。脈があると立ち止まってくださる。「時間がないんだけど」という言い訳は逃さない。「30秒で3ステップ。超簡単です!」と撮影準備をしながら先方さんの質問に答える。で「1.2.3. OK! これで終わりです!」「え?本当に簡単なんだね」と。本当に時間がなさそうな人には名刺を渡して「グーグルで探してください!良い一日を!」。時間がありそうな人とは立ち話。

「英語分からない」も逃さない。スペイン語のパネルを見せて「ベリーショートタイム!ベリーイージー!サーティーセカンズ!」と畳みかけて撮影まで持って行く。
言葉が全く通じず、寄付をしようとする人もあった。身振り手振りで何とか寄付を断り、カメラを見せて撮影であることを伝えた。それでもいぶかしげな顔だったが、かおりの機転で連続写真を見せたことで内容が伝わり、撮影にこぎ着けたケースもあった。

6時ごろ、寒くなってきたのと、腹が減ったのでいったん自宅に帰る。2人して米たいて肉じゃが作って食べた。美味い。生き返った。

こちらはサマータイムで8時過ぎまで明るい。まだ日があるうちにもう一度公園に出かけた。人通りが増えていた。ラッキー!ところが、殆どの人が帰宅を急いでいる人か犬の散歩。もしくはジョギング。完全にスルー。取り付く島もない。次第に寒くなってくる。一人も撮影できないかもなあと諦めかけていたら、お兄さんがパネルを凝視。話しかけると英語を理解してくれた。撮影も問題ないよと。こういう時、本当に嬉しくなる。笑顔で見送って次を待つ。

向こうから柴犬を連れたカップルが来た。これは絶対に逃せない。もう思いっきり声をかける。「柴犬ですよね!」「日本人?」「そうです。ここで柴犬を見るとは思わなかったです」と。「で、これどういうこと?」一通り説明さしあげて、撮影に協力いただいた。最後に愛犬もということで私たちが抱っこして絵をもって、撮影していただいた。日が陰ってきて風が冷たくなってきた。本日終了。

一日出ずっぱりで、17枚と1匹。目標の30枚には程遠い。ちなみに今日までの合計は332人と1匹。一日に10マイペースだ。予定ではもう1000枚に届いているはずなのだが・・・。

原因はどの国でも現地に着いてしばらくしないと状況が呑み込めないということ。許可がいるのか要らないのか。治安はいいのか。撮影中がら空きになるかばんは大丈夫なのか。そんなことを考えていると序盤はどうしても慎重になる。状況が分かっても場所が悪いと全く人がつかまらない。人が集まる観光地はスリや強盗が多く、逆に外れると人が集まらない。スペインはそんな中、たまたまフラットの近くに大きな公園があって地下鉄の駅や、ガウディをひいた路面電車も近い。でも、この撮れ高だ。

日、月曜日は人出が少ないという話を信じて、明日からまた仕切り直そうと思う。

写真は今日最後の一枚。