2019年4月22日月曜日

カナダ、トロント5日目までと卵ご飯の夢。

4日目。
昨晩の帰宅は1時過ぎ。それからシャワーを浴びる元気もなく二人でベッドにダイブした。言葉、通貨、時差、気候、食事・・・。日本での生活とは異なり、取り巻く多くの物に注意を払わないといけない。且つ節約。地味な疲れがここにきて噴出。午前中、二人とも動けなかった。起き抜けに見た卵ご飯の夢。美味そうだった。

ケンジントンストリートに撮影に行く予定だったので、動かない四肢を無理やり動かした。右足のふくらはぎがつった。絶叫して起き上がる。出窓の上のトタンを叩く大粒の雨の音をベッドの上で聴いた時、かなりほっとした。大雨だ。今日は「撮影に行かずにすむ」。そう思った思った瞬間、まだ意識が飛んだ。目が覚めたのは午後2時。昼夕飯を作り食べる。食べたら少し復活。残りの滞在をいかにうまく使うか検討しつつ、次の目的地リスボンの情報収集。空が明るくなってきたのでケンジントンへ撮影に行くか検討したが、ここで無理したら恐らく風邪ひくだろうと判断。休養日とした。甘いものも欲しいと、近くのスーパーにチョコと切れたスープを買いに行く。チョコ、6ドルもしやがる。しかもこんなに要らないというほどの量。安いの探す。1ドルのちっちゃなキットカットを買った。スープも安くで見つかった。

帰宅後、昨日撮影した写真の整理やブログへの記事のアップをした。また、明後日、山野さん主催の歌の会で1曲演奏させていただくことになったので、譜面づくりとピッチ合わせ。かおりが選んだ曲は「上を向いて歩こう」だった。日本語の曲をしたい、Dで歌いたいという。F#7を押さえられなかったのでF#で勘弁してもらう。でも7thの方がかっこいいんだよな。曲構成考えて何度か合わせて形になった。気づくと午後7時。脳がしびれている感じがした。横になったらそのまま寝てしまっていた。11時ごろに腹が減って目が覚めた。また卵ご飯の夢・・・。醤油の香りをまとったつやつやの白ご飯に卵をかけて食いたいと思いながら、大量に買ったパンをかじりながら水を飲んだ。

雨に救われた。そんな一日だった。

5日目。
前日、早く寝たせいもあって、早く目が覚めた。また卵ご飯の夢を見る。卵ご飯の残像を引きずりつつ伸びをしたら、また右足のふくらはぎがつった。喉が腫れている・・・。ちょっと熱っぽい。乾燥と疲れだだろうなーと思いながら重い体を引きずって朝食づくり。食ったら元気が出てきた。今日は撮影協力が求められそうな寺院を夕方に訪ねる。時間調整にROMと呼ばれる王立博物館へ行く。北米5位の規模らしい。

久々に雨が上がったので、公共交通機関を使って安く目的地まで行こうと。慣れれば簡単なのだろうが、慣れない場所でのバス移動は一苦労。127番線で地下鉄駅まで行ってと計画はばっちり立てていたのだが、最初のバスにスルーされる。次は20分後。次は乗りますというアピールを超しようと話しながら、目的地方面へ歩いた。ずっとバス停で待っていると、きっと凍える。
1キロちょっと歩いたところでバス停らしき棒を発見。172と書いてある。きっとこの棒がバス停なのだろう。5分ほどで次のバスが見えた。手を振ってバスを停め、無事に乗り込み目的の地下鉄の駅へ。

駅でトークンを無事に買い、最初の目的地のROMへ。500メートルぐらい進む。もうそろそろそろ見えてもいいころだと思うのだが何も見えてこない。山野さんから電話があってスマホを取り出しだ。ついでにマップで現在地を確認すると間逆に歩いていることが判明。鬼の方向感覚の無さだ・・・。

予定より1時間以上遅れてROMに到着。もう閉館1時間前になっていた。駆け足でめぐる。1階には高円宮殿下ギャラリーが常設。トロントで日本の甲冑や大名の籠を見るとは思わなんだ。世界中から集めた宝物は差し詰め「世界民族資料館」。あとは兎に角、でかい恐竜の化石。カナダの歴史を見たいなーと思い、そうえいば地下でカナディアンの歴史をやっているなあと思って地下に行くも、通常チケットでは入場できないと。くー。上手くできてんなあ。

閉館ぎりぎりまで粘って全て拝見した。さて、クリシュナ寺院でお祈りと説法、無料の晩御飯が始まるまで何しようかとおもっていたが、今日はスペシャルホリデーで早い時間からイベントをやっているらしい。1キロほど歩いてハリークリシュナ寺院へ。スティーブジョブスが貧乏だったころ、この寺院で日曜日は晩御飯を食べていたとのこと。

受付で日本の友人から紹介されてきましたというと、説法が始まっているけど、気にしないで中に入ってねと。6時半から無料の晩御飯があって、イベントは8時までよと。御堂に座って耳を傾けること40分ほど。9割5分、何言っているか分からない。actuallyとかthereforしか分からないと思っていたら、鳩と鷲の話が始まった。peaceがなんとかとも言っている。でも、やっぱり分からない・・・。説法が終わって、皆で立ち上がりマントラを歌にしたものを歌いながら、踊ったり歌ったり。基本的に「ハリークリシュナ」という言葉と、あと他の真言を唱えているような単純な歌詞。すごく耳に残る旋律。気づけばどこにいればいいのか分からないほど人があふれていた。

床に体を投げ出して祈る人を避けながら、信者さんの邪魔にならないような場所を探した。後方から歌い踊る人々を見る。マントラって般若心経の「ぎゃーてーぎゃーてー・・・」ぼ部分だよな。ひたすらエンドレスで歌い踊る姿を見ていたら、何だか不思議な気持ちになってきた。祈りのエネルギーと連帯の力。神を信じ平和を願う気持ちを週末に皆で確かめる。こんなのもいいよな。ちょっとうらやましかった。

無料の夕食はインドのお米とカレーとナンと野菜の揚げ物。あと、コメとミルクとシナモンを混ぜた甘いもの。これにマンゴージュースがついた。これをジョブスも食ったのかもなと思いながら美味しく頂いた。インド訪問はまだ先だが、一足先にインドを味わった気分。

夕食後はもう人が山のようにいてごった返していた。通路にも人、御堂にも人、階段にも人。人人人人。この状況で撮影の協力を求めるのは無理だと判断。帰路に就くことにした。撮影場所選定、非常に難しい。てか、ここで撮影協力いただけたら、スゲー撮れ高になるんだけどなあと後ろ髪をひかれながら・・・。

帰りの路線を見つけようとグーグルマップを開いたら、残量48パーセントなのにいきなりシャットダウン。この携帯、いつもそうだ。バッテリーに差すもしばらく使えなさそうだ。肝心な時に使えない。仕方がないので、バスのルートマップを見ながら、かおりとあーだこーだ言っていたら、インド系の男性が「どこ行くの?」と。ランズダウンアベニューなんですと言うと、同じ方向だから一緒に行こうと。助かった。インドと日本のアライバルビザ延長の話から、首相同士が仲いいもんねと。いつか日本に行きたいけど、物価はどうなの?とか。で、日本人がこんなところで何してんのさと聞かれて「ハレークリシュナ寺院で説法聴いてました」と言ったら僕も毎週来てるのさ!と。

一緒にバスに乗り込み、地下鉄に乗って、目的地到着。名刺交換して別れた。ラジェさん。ありがとうございました。

ランズダウンアベニューといっても結構広く、初めて降り立った地下鉄の駅はどこがどこだか分からない。やっと携帯復活。調べるとここからバスに乗って6駅だと。家の前を通るバスらしい。すげー便利じゃん!と今更ながら気づく。

帰宅して、ウクレレ弾いて明日の演奏の練習。3日分の日記をまとめ、洗濯をしたら12時を回っていた。明日早いし、演奏もするし、ヌードデッサンももするし、撮影もするし、英語も沢山しゃべるだろう。葛根湯飲んで早めに寝よう。 しかし、つきたての白米に、菊ちゃんの卵のっけて、太陽の醤油か、やまきゅーの醤油で卵ご飯食べたい・・・。