2019年4月20日土曜日

カナダ、トロント3日目まで。

カナダ初日。3時間の時差ボケが、かなり辛かった。イミグレ超えるのに思ったよりも時間がかかったり、ウーバーつかまえるのに時間がかかったりしたせいで、宿泊先についたのは9時。グーグルマップ周辺を検索したら200mはなれた場所のスーパーが10時まであいていることが判明。ダッシュで翌日からの食料の買い出しに行った。食料品、意外と安い。あと、民泊なので自炊ができる。これがとても助かる。買い物終わったらすぐにダウン。ホストさんに疲れたんじゃない?と。3時間の時差って辛いですね。疲れ果てましたと。で、そのままダウン。

2日目。これからお世話になる方々に連絡。撮影協力を仰ぐ。アメリカで取得していた電話番号が大活躍。北米どこでも電話できて、追加料金なし。しかもアメリカ2G回線だったのにカナダ4G入るし。Tモバイル、ちょっと高いと思ったけど北米では最強かもしれない。
トロントでバスキン(路上演奏)されている山野さんと繋がった。夕方から映画を見ないかと誘われ映画を見に行った。Capharnaum。レバノンの貧困層の現実を描いた作品だという。セリフはアラビア語、字幕は英語で読み終える前に消えていく。そんな状況だったが、セリフは分からなくとも、他の客が笑うところで意味が汲めずとも、その質量の重さや作り手の気迫というか意気込みは十分に伝わってきた。しかし、あまりの質量にやられて少し気分が悪くなる。悪い意味ではなく、ストレートに受け取りすぎて作り手の思いを抱えきれなくなったという感じだろうか。

途中、カナダの病院を見た。まるでショッピングモール。またカナダにはレゴでできた、子どもたちがデザインした病院があると。施設が誰のためにあるのかという基本的なグランドデザインに感動した。また、同時に原爆ドームを見ながら体内被曝者が「だれの為に2億円もかけて修復するのか。何の為に修復するのか見えてこないんです」とおっしゃっていたのを思い出した。今回のムービーについても、もう一度グランドデザインをしっかり見直そうと思った。

3日目。イースター休暇初日。みんな家で過ごすらしく人通り無し。しかも雨。昼間はたまった事務仕事をこなした。シャワー浴びて夕食作って食べたらあっという間に夕方。18時から彫刻家のルークさん主宰のドラムサークルへ。間に合わなかったと思ったが、実は三々五々だったらしく一番乗り。ルークさんに挨拶した。日本から来ました、画家の東ですと。

程なくポツポツと人が集まり始め、何となく演奏が始まった。山野さんもご家族でいらっしゃった。5ドルのドネーションで食事と飲み物がついて太鼓叩き放題。しかも、ギターやサックス、バイオリン、リコーダー等々、太鼓以外の方々も続々と。ふつーに誰ともなく演奏が始まってみんな何となくそれについていく。

途中、メンバーの皆さんに活動をご紹介いただき、快く撮影の協力を頂いた。カナダで初の撮影ができた。感謝と共にかなりほっとする。

5時間余り、ずっと打楽器叩きまくり。単調なリズムを刻んでいたら、誰かがギターの荒々しいリフにつられて脱線し始めた。立体的になるリズムにそれを支える重低音。16分音符を刻むシェイカーの音を繰り返し繰り返し聞いていたら、少しトランス状態になっていた。思えば、こんなに打楽器思いっきり叩いたのってどれぐらいぶりだろう。

演奏が終わって、ルークさんのアトリエを見せてもらった。恐らく何度も何度も人体を作っているうちに、抽象化されていったところがあんだろうなと。それが丁度いい余白になって、心地よい作品になっている気がした。スケッチブックの風景画にさしいれたい人物ってこんな感じなんだよなと思いながら工房を拝見。じっくり対象に向き合っている跡が。かなり制作意欲をくすぐられる。

台湾は清明節で人出が読めなかった。今度はカナダがイースター休暇に入るということで今日と日曜日は人はあまり通りに出なくなると。

何だかな。明日は天気次第だが、ケンジントンストリートで不特定多数にお声かけしながら撮影への協力を呼びかけようと思う。