ワルシャワ活動最終日

ワルシャワは日曜日の人出が少ないと聞いていた。僕らの滞在しているアパートメントには大きな中庭がある。いつも人出があり、ベンチで寛ぐ人や犬の散歩、行き交う人々がいるのだが、今日は誰もいない。嫌な予感がする。ついでに、夕方から雷の予報が出ている。当たるか否か分からないが、兎に角撮影場所に急ぐことにした。

公園への道中も人出が少なく、公園も遠目に人出が少ない。これはまずいなあと思いながら、現場に到着。とにかくできるところまで頑張ろうと、荷物を広げ、ボードを掲げた。

案の定、だーれも協力してくれない。30分ぐらい全く協力者が現れなかった。凹みかけたところに、スペインからの旅行者だというカップルが「OK」と。「今日初めての協力者なんですよ」「えー。どれくらいやってんの？」「30分ぐらいたってます」と話しながら、スペインで3時間粘って1枚しか撮影できなかったのを思い出した。海外に出る人は何故か協力してくれる人が多い。厚くお礼を言って合掌でお送りした。ありがとうございました。

で、その後も兎に角、だーれも振り向いてくれない。本当に時々、じーっとボードを見る人はいるが、その後肩をすくめたり、つまんなそうな顔をして去っていく。ちなみに、ポーランドでの撮影枚数は、昨日までで81枚。あと19枚で100枚だが、厳しそうだなあと。

ぽつぽつ現れる協力者に、厚くお礼を言いながらなんとか10枚撮影した。ボードを持つ腕が疲れてきたなあと思いながらも声掛けを続ける。そうこうしていると、同じ植え込みの周りに5名の旅行者らしき人々が。思い切って声をかけてみた。最初は英語が分からない感じで断られたというかうやむやにされた。ちょうど、その時、ポーランド人のカップルともう一方撮影に協力してくださることになった。ありがたい。で、お3方を撮影させていただいて、厚くお礼を言ってさようならした。すると、さっきは英語が通じなかった方が急に流暢になり「もう一度ボードを見せて」と。彼女はポーランド語も堪能らしくポーランド語のボードを見ながら、仲間に内容を通訳してくれた。

皆が微笑んでくれたので「協力していただけますか？」と「いいわよ」と。ご一行を撮影している間に、地元の男性も協力してくださり、一気に6枚の撮影ができた。聞けば、ウクライナのあちらこちらからいらしたと。英語が堪能な方はリヴィウからいらしたのだと。以前、ウクライナを訪れた時にキエフの観光案内をしてくださった、通称「しょこたん」が同郷だ。「リヴィウには知り合いがいるんですよ」と。こちらも厚くお礼を言った。
で、数えると、丁度、19枚。この人出でこの枚数は頑張ったよねと、かおりと話して今日は引き上げることにした。ポーランドでは丁度100枚撮影できた。上出来だと思う。

自宅に戻り、冷蔵庫の片付け。よって残った材料で贅沢なディナーになった。頂いていると雷鳴が。運がいい。

明日はウクライナに移動だ。荷造りをして早目に休んで、明日に備えよう。

写真は、この日、最初の撮影協力を頂いたスペインからのカップルと。