明日、アメリカに向かいます。

4月8日 228公園にいつものように10時前に到着。荷ほどきをしていると、恐ろしいほどの人の少なさ。ど平日なのと毎週月曜日は休館日というのが定着しているらしく、人通りが全くない。時々通る人々は我々の存在を避けるように歩く。声かけしても不機嫌そうに首を振るだけで取り付く島もない。

仕方がないので、229記念館をスケッチする。また、新兵器の固形水彩で色付けしてみる。精密に描くのではなく、味というか余白を自分らしく出すことを念頭に描く。まあまあ、イメージに近いものができた。やっぱり沢山描くしかないなあ。

午後2時までかかって撮影枚数は5枚。益々、人がいなくなる公園に見切りをつけ今日はこれで切り上げることにした。アパートに帰り、明日の出発に備え軽く荷造りをして、最後の洗濯をした。

それから、これからの旅に必要となるものを買い足しに、西門地区と台北駅南部をうろついた。路地を歩くと食料品を売る店が軒を連ねる。店の前ごとに忙しく変わる香りは台湾独特のものだと思う。複雑な歴史と混じり合う食材のにおい。スキンヘッドに刺すような日差し。道に整然と並ぶスクーター。忘れないように脳裏に刻んでおこうと思う。 明日、朝の便で一旦成田まで戻る。トランジットで日本に寄るという初体験をしサンディエゴまで。公共の場で撮影することが難しい土地でどこまで撮影できるか、また、現地の方々の本音にどこまで迫れるか楽しみである。