2019年9月29日日曜日

宗教とは

比較的安全なトルコに来て、精神的に気が抜けたのだろう。昨日からひどい倦怠感に襲われていた。
午前中は自分の体と相談しながらゴロゴロした。大丈夫そうだったので体を起こして細々と。かおりは洗濯。たまっていたので2回洗濯機を回していた。

あとは、エアポルトガルのマイル登録期限が来ていたので手続きをして、動画ファイルのチェックと送信作業。

あと、トルコで使う撮影呼びかけボードの翻訳作業。グーグル翻訳がどうも、きちんと仕事をしてくれない。翻訳したものを再び英語にすると、意味が全く変わっている。こりゃダメだ。ホストのアティラさんに「すいません。撮影用のメッセージボードの文章をチェックしてほしいんですけど」「ああ。こりゃあ間違いだらけだ。ネットでやった?」「グーグル翻訳を使ったんですけど、間違いが多いという事に気が付いて」「間違いが多すぎるから書き直す。紙はない?」と。ノートを用意して改めて書いていただいた。横からご友人が「トルコ語難しいからね。しかも、トルコ人の殆どは英語を喋ることができないから(これ)必要だね」と。彼は茶道から能といった日本の伝統文化に興味があると仰っていた。アニメファンは多いけど、そこまで日本の文化に興味がある人は珍しいですよねと。
トルコ語のメッセージボードの下書きをしてから、もう一度アティラさんに間違い探しをしてもらって清書した。グーグル翻訳とは全く異なったものになった。それでも、意味は分かったらしいから、グーグル翻訳も大したもんだよな。

その後、ヨーロッパ圏最後のインタビューのチャンスなので、イスタンブールでどんなインタビューを録るか考えた。日本語の「寛容」という言葉に適した英語単語がない。toleranceが最もふさわしいのかもしれない。

1、自己紹介(性別・年齢・宗教・国籍・仕事)

2, 宗教はあなたにとってどのような存在ですか?

3、私から見て、本来、ユダヤ教とキリスト教、イスラム教は、人々に寛容を促し、道徳的生き方を示すものです。しかし、現在、宗教は本来の姿を失い、不寛容を生んでいるように感じられます。
何故、その信者は、異なる宗教の隣人に対して壁を作り、また拒絶するのでしょうか。あなたの考えを聞かせてください。

4、あなたは、宗教的な背景なしに、善悪を判断し、行動することができると思いますか?

この質問をヨーローッパ周遊でもっと多くの人にぶつけるべきだったのかもしれない。ただ、ここまで旅を続けてきてやっとたどり着いた質問だともいえる。

1. Self-introduction (gender, age, religion, nationality, work)

2. What is the religion for you?

3. From my point of view, the people Judaism, Christianity, and Islam are essentially tolerance people and its religions are showing a moral way of our life. However, now it seems that religion has lost its tolerance and gained intolerance.
Why does the believer make a barrier and reject it from neighbors of different religions? Please let me know your thoughts.

4, Do you think can you judge good and evil and act without your religious background?

5, Your thinking about how will peace visit us. Especially this area. (I realize this problem is really difficult)

6, Please tell me anything else what you want say.(for our activity and so on)

こんな質問をぶつけてみようと思うのだが。ただ、英語を喋ることができる人に限られるというのが難点・・・。

この質問を作って、イスタンブール在住の榎本君(教え子)にアドバイスをもらおうと思っていた。お互いのこれまでの話が落ち着いたところで、本題に入った。
彼の話だと「トルコでの宗教観は日本に近いんですよ。あまり敬虔でないというか。名目上のイスラム教徒ではあるけれども、酒を飲んだり、戒律に触れるようなことをしているときはイスラム教徒でないというか。だから、このような質問をしても、特に若い人からは、期待しているような答えは返ってこないと思いますよ」とのこと。彼の現地の友人も、やはり同じ見解だった。

となると、インタビューのターゲットを選ばないといけない。そして、このインタビューの新たな使い方を現在模索している。何らかの形で事前公開して、インタビューに関する意見を取りまとめる。すると、もっと幅広い考えが拾えるはず。ただ、その方法をどうするか。そして、インタビューを録った全ての人に「使用法を変えます」という承諾をとらねばならない。

普遍的思考を手に入れるには、できる限り多くの考えに触れる必要がある。ただ、我々の旅で話を聞くことができたのは、本当にごく少数の人だ。SNSやYOUTUBEをうまく使って、できる限り多くの意見を拾うにはどうすればいいのだろう。

そんなことを考えながら、夕食をとっていたら、周りのテーブルの人々が撮影に協力してくれることになった。ありがたい。

ただ、撮影の時、しゃっくりが止まらなかった。飲みすぎたか(笑)

榎本君、本当にありがとう!