2015年03月 オーストラリア・メルボルン

旅のきっかけ
メルボルン在住の教え子に活動内容を伝え、協力をお願いした。借家の大家に交渉してくれて、フェンスに絵を描く許可をとりつけてくれた。許可を頂いてから約半年後、オーストラリアを訪れることができた。
絵を描いた場所はフィッツロイという元イタリア系移民が多くいた地域。

レベルの高い壁画が街中の至る所に。自然と気が引き締まる。

制作中、いろいろな人が話しかけてくれたり、声をかけてくれたりした。

完成した壁画の前で記念撮影。池田君、ありがとうございました。
旅を終えて
オーストラリアは紛争を抱えていない国のひとつ。経済成長が長期間続いており、賃金が高く、物価も高く、人々の生活は豊かに見えた。
ちょうどこの頃、メルボルンに中国系移民の新市長が誕生した。これに伴い、一部市民が中国系移民排斥を訴えているということだった。制作中、中国人と間違われ、数人の若者に「くそったれ。国へ帰れ!」と罵声を浴びせられた。

豊かで寛大とされるオーストラリアのような国であっても、沢山の差別や排斥感情がいまだに渦巻いている。私はどうだろうか。私自身も気づかない沢山の差別意識を抱え込んでいるのかもしれない。
壁画の場所