2019年10月10日木曜日

【イスタンブールからカトマンズへ】

朝一番でシャワー浴びて、かおりが、すべて洗濯をしてくれた。その間、僕は最後のゴミ捨てと、空港へのバス停の場所確認と水の買い出しに出かけた。

バス停はちょっと迷ったが見つけた。H2と表示とあるバスが空港へ行くらしい。ドライバーに乗り方を聞いた。英語は分からないようだったが「エアポート。マネー」は分かってくれて「エアポート。イスタンブールカード」と。一人いくらなのかと聞くが「?」。すると近くの男性が通訳してくれて「一人5.6リラだよ」と。お礼を言って、買い物して帰った。折角、シャワー浴びたのに軽く汗ばんでしまった。

で、イスタンブールカードを探すが見つからない。かおりは「間違って日本に送ってしまったかも」と言っていたが、結局、僕のバックパックから見つかった。よかったよかった。ちなみに、イスタンブールカードとは公共交通機関で使えるICカードだ。

チェックアウトは12時だったが、飛行機の出発時刻が午後9時前だったので、ホストが「好きなだけいていいよ」と。お言葉に甘えて午後2時までゆっくりさせてもらった。昼寝をしていたら2時5分前に目が覚めた。やべー!2時14分にバスが出るのに!かおりにあやまりつつ、ホストにお別れのあいさつをした。また、必ず会おうと。フラット後にした、なおごりおしさよりも「バスに間に合うか」ということが気になってダッシュ。

10時14分を過ぎた瞬間に、僕だけバスに走って、とりあえずバスに乗り込む列に並んだ。で、かおりが追いついて何とか駆け込んだ。ところが一向に出発する気配がない。何やってんだ?1時間半かかるとグーグル入っているぞ。急がんかい!と思っていたが、どうやら満員にならないと走らないらしい。公共交通機関もそうなのか・・・。で、全て席が埋まり、走り出したらすごかった。飛ばす飛ばす。高速道路なんて白バイが取り締まりしている場所以外は、全てアクセルべた踏みだろという走りで30分ほどで到着。はやっ。

余りにも早かったので、トルコ航空がバゲッジドロップさせてくれるか心配だったが、流石レジェンドエアー。あっさり発券とバゲッジドロップを受け付けてくれて、保安検査へ。間違えて国内線に行って、再度、国際線に並びなおし。

無事に保安検査も終わりラウンジへ。セキュリティーもしっかりしていて、レセプションでパスを頂いて、パスをかざさないと入場できない仕組みになっていた。

中はこれまでのどの空港よりも、飯もうまく、飲み物も豊富で、ビリヤードもあって、充電もできる。4時間にわたりラウンジを堪能した。唯一の贅沢時間だもんな。最後にビリヤードしていたら、知らないおじさんが「奥さん、旦那のいう事を聞いていると負けるよ」と笑いながら。「いいから、ほっといて(笑)」と。しばらくして帰ってきて「どっちが勝った?」と「旦那2連勝です」とかおりが言うと「花を持たしてやれよ!」と。笑って、おじさんとラウンジにさようならした。

ゲートA10はすげー離れた場所にあった。搭乗直前にもよおしてトイレに行ったら、最寄りのトイレは使用不可。離れた場所まで走って行き、一気に用を足して戻ったら、ほとんどの乗客が乗り込んでいた。ごめんごめんと乗り込んだ。しかし、カトマンズ行き、すげー人が多い。「何しにいくんだろうね?」とかおり。「トレッキングかあ」と自己解決。

飛行機は25分遅れでイスタンブールを離陸して、カトマンズに25分遅れで着陸した。7時間5分のフライト。眠るつもりだったのに機内モニターに大好きな「メンタリスト」のシーズン7があったもんだから、ずっと見ていた。結局、一睡もせずにカトマンズに到着。現地時刻は午前6時半。

凄く小さい空港で、むかーしの鹿児島空港みたいな感じ。アライバルビザをクレジットカードで決済できるという話だったので現金は持っていなかった。ところが、パスポートを渡して「1か月ビザ2枚」というと「100ドル」と。現金はないよとクレジットカードを渡そうとすると「現金以外は受け付けないんだよ。最後に処理するから一番左のカウンターで待て」と。で、カウンターには長蛇の列。まさか、これを処理するまで待つのか?と恐れていたら、10分ぐらいで決済してくれた。しかし、ドル、ユーロ、円など、比較的安定した外貨しか受け付けないという。貧しい国は兎に角、あちらこちらで外貨を獲得しようとする。入国だけで1万円かあ・・・。泣きそうだ。

で、やたらとフレンドリーなイミグレを抜けて晴れて入国。とりあえず、ATMで現金をおろしてSIMカードを買わないと。ATMの場所は50メートルほど先にあるという。行った。あった。使った。全く受け付けてくれない。何なんだ?後ろに二人並んでいて、「待たせてごめん。上手く使えないんだ。お先にどうぞ」というと「じゃあ、お先に」と。ところが彼も使えなかったらしく、3人で、もうパスワードバレバレでそれぞれのカードを取り換えっこしながら。あーでもないこーでもないと。

すると、係員が隣のATMを開けた。「君、マスターカード持ってる?」と。「持ってるけどどうして?」「隣のATMはマスター用なんだ。僕らはこちらを頑張ってみるから、君はあっちが使えるかやってみて」と。合点承知と隣のATMに行くと一発で処理してくれた。お兄ちゃんたちがこちらの様子を見に来た。「どうだった?」「動いてる。今、現金待ち」「マスターカード持ってないんだよなー。向こうはどうやっても駄目だ」と。で、こっちの機械にVISAカードを突っ込んでみたら、何と認証した。みんなで喜んでさよならした。

余りにも時間がかかって、かおりが心配していた。訳を話しして、SIMカードを購入。1か月1400円で約30GB。一つ購入して、二人でテザリングして使うことにした。

で、さっそくイスタンブールのホストに電話をかけて無事の到着を報告、ついでに目の前にタクシードライバーがいたので、電話で場所を伝えてほしいのと、あと値段交渉をしてくれないかお願いした。今日は一年ね一番盛り上がる祭りの初日だから、いろいろなものが高いよと。電話を渡すと交渉が始まった。電話を渡されて聞けば「場所は大丈夫。で、1300ルピーだよ。自宅で待ってますね」と。

タクシーと言っても白い軽バン。揺れる揺れる。ただ、タクシーの運ちゃんが英語堪能で、いろいろと突っ込んだ話ができた。丁度、旧王宮の前を通った時に「もう王様はいないんだよね。今は博物館になっているよ」と。「何年ぐらい前に王朝はなくなったの?」「10年ちょっと前かな」「えー!最近じゃないですか。てか、それ見ました?」「デモとか騒ぎは見なかったし、参加もしなかったよ。どの国でもあると思うんだけど、兄弟で王座を奪い合って殺し合ったのさ。で、今は共産党一党独裁だよ」と。「まじですか。一党独裁だと沢山の考え方に触れられないからよくないと思うんですよね。デモクラシーが来るといいですね」「そうだよね」

議会政治は行われてい入るが、基本的に共産党系の政党が主らしく、どの政党が政権をとっても共産主義らしい。

目的地が近づき、運ちゃんは道行く人に声をかけながら、細い未舗装道路を進んでいく。どうやら新興住宅地らしい。やっと宿に到着し、ホストと握手。中に入れていただいて、一通り中の説明をしていただいて、やっとゆっくりできた。

が、体は疲れているのに脳はギンギンだ。こりゃ眠れんなー。でも、ゆっくりしないとなあ。その前に、明日の朝まで過ごすための水と食料を買い込もうと歩いてグローサリーを探した。片言の英語ができる店主のいる小さななお店。米は量り売りで、パンは置いていない。卵としなしなの野菜がある。水も500mlのボトルが一番大きいという。仕方がないので、水を3本と米を1キロ、インスタントラーメンを二つ、卵を4つ、あと、よくわからないポテトのお菓子を買って帰った。

とりあえず、米を炊いた。しかし、おかずはインスタントラーメンと卵だけだ。インスタントラーメンは韓国製で見るからに辛そうだ。食ったら、後で水を大量に飲むことになるだろう。水足りないな・・・。悩んだ挙句、チキンブイヨンを溶いたお湯でかき玉汁を作り、ご飯にかけて食べた。まあ、いける。明日の朝まではこれで凌ごう。

パンツいっちょで寛いでいると、ホストが家族皆さんを連れてご挨拶にいらっしゃった。ちょっとまってくださいねーと、慌ててジーンズを履いてご挨拶。お互いに合掌してあいさつする。ああ、アジアなんだなあと思った。どうやら、ホストはこの地の名士らしく、ロータリークラブか商工会議所の会頭を務めているらしい。英語堪能。すごく助かる。

てか、カトマンズ、中東やヨーロッパよりも英語が通じる・・・。すごい。

で、力尽きた。おやすみなさいしたが、ちょと眠っては目が覚める。変な時刻に腹が減る。で、飯を食う。ヘトヘトなのに横になるが眠れない。という繰り返しで翌朝を迎えるのである。

時差ボケ、辛い。











バックミラーにかおりと運転手さんが写ってます